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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第17話【その日、機動六課(後編)】 ウーノ「作業内容確認。ドクターの夢にして、最重要プラン。その達成へ向けての第一歩。 ナンバーズ12人中、11人が作業に参加。騎士ゼストと召喚師ルーテシアも、任意協力。 作業内容は、管理局地上本部、及び機動六課の無血制圧。聖王の器の回収は最優先。 タイプゼロの捕獲も、可能であれば行う。総合管制は私、ナンバーズファースト…ウーノ」 フェイト「シスター…会議室にいらしたんじゃ」 シャッハ「会議室のドアは、ゆうしの努力で何とか開きました。それで、私も急ぎ、二人を追って…」 なのは「はやてちゃんたちは?」 シャッハ「お三方とも、まだ会議室にいらっしゃいます。ガジェットや襲撃者たちについて、現場に説明を」 なのは「分散しよう。スターズはギンガの安否確認と襲撃戦力の排除」 フェイト「ライトニングは六課に戻る」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「はい!!」 なのは「シスターシャッハ。上の皆を、お願いします」 シャッハ「この身にかけて」 ティアナ「スバル!先行しすぎ!」 スバル「ごめん!でも、大丈夫だから!」 なのは「仕方ないね。こういう場所だとスバルのほうが速い。大丈夫!こっちが急げばいい!」 ティアナ「はい!」 ルキノ「システム、完全にダウン。防御システムも、もう…」 グリフィス「くッ……」 ルーテシア「この子で、間違いない?」 ウーノ「はい、間違いありません。保護してくださって、ありがとうございます。その子もとても可哀想な子なんです」 白衣の男「モンディアル家のご子息、エリオ君は、既に病気で亡くなられている。 そしてこの子は、亡くなった息子さんの特殊クローン。プロジェクトF。 忌まわしき生命創造技術で生み出された劣化コピーです」 フェイト「スカリエッティはどこにいる!?何でこんな事件を起こす!?」 トーレ「お望みでしたら、いつでもご案内します」 セッテ「もちろん。あなたが我々に協力してくれるのならですが」 フェイト「彼は犯罪者だ!それも最悪の!」 トーレ「悲しいことを言わないで下さい。ドクターは、あなたやあの少年の、生みの親のようなものですよ」 フェイト「くっ」 セッテ「あなたがたの命は、ドクターがプロジェクトFの基礎を組み立てたからこそ」 フェイト「黙れ!」 キャロ「壊さないで…。私たちの居場所を…、壊さないでーーーー!!!!」 スカリエッティ「ミッドチルダの地上の管理局員諸君。気に入ってくれたかい? ささやかながらこれは私からのプレゼントだ。治安維持だの、 ロストロギア規制だのといった名目の元に圧迫され、正しい技術の促進したにも関わらず、 罪に問われた稀代の技術者たち。今日のプレゼントはその恨みの一撃とでも思ってくれたまえ。 しかし私もまた人間を、命を愛する者だ。無駄な血は流さぬよう努力はしたよ。 可能な限り無血に人道的に。忌むべき敵を一方的に征圧することができる技術。 それは十分に証明できたと思う。今日はここまでにしておくとしよう。 この素晴らしき力と技術が必要ならば、いつでも私宛に依頼をくれたまえ!格別の条件でお譲りする」 カリム「……予言は…覆らなかった…」 はやて「まだや。……機動六課は、あたしたちは、まだ終わってない」 次回予告 ティアナ「壊されてしまった、地上本部と機動六課」 エリオ「だけど、倒れたままではいられない」 ティアナ「立ち上がるんだ。皆でもう一度」 エリオ「次回、魔法少女リリカルなのはStirikerS第18話」 ティアナ「翼、ふたたび」 ティアナ・エリオ「Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第9話 【たいせつなこと】 ティアナ「自分の失敗が許せなかった。だから、強くなりたかった。 だけど……やっぱり何にもできなかった。間違ってるって叱られて、きっと幻滅された。 隣を走る相方にも迷惑をかけて、悲しい思いをさせた。私のしてきたことは、 選んできた道は、全部無駄だった……魔法少女リリカルなのはStrikerS、始まります」 シャマル「なのはちゃんの訓練用魔法弾は優秀だから、身体にダメージはないと思うんだけど…」 「凄く熟睡してたわよ。死んでるんじゃないかって思うくらい。 最近、ほとんど寝てなかったでしょ?溜まってた疲れが、一気にきたのよ」 フェイト「さっき、ティアナが目を覚ましてね。スバルと一緒に、オフィスに謝りにきてたよ」 なのは「…そう」 フェイト「なのはは訓練場だから、明日朝一で話したらって伝えちゃったんだけど…」 なのは「うん…ありがとう…。…でも、ごめんね。監督不行き届きで… フェイトちゃんやライトニングの二人まで巻き込んじゃって…」 フェイト「あ、ううん!私は、全然」 なのは「スバルとティアナ、どんな感じだった?」 フェイト「やっぱり…まだちょっと、ご機嫌ななめだったかな」 なのは「……っ。まぁ、明日の朝ちゃんと話すよ。フォワードの皆と…」 フェイト「…うん」 ルーテシア「遠くの空に、ドクターのおもちゃが飛んでるみたいだけど…」 スカリ「じきに綺麗な花火が見れるはずだよ」 ルーテシア「…レリック」 スカリ「だったら、君に真っ先に報告しているさ。私のおもちゃの動作テストなんだよ。 破壊されるまでのデータが欲しくてね」 ルーテシア「壊されちゃうの?」 スカリ「ははは。私はあんな鉄くずに直接戦力は期待してないんだよ。 私の作品たちがより輝くためにデコイとして使うガラクタさ」 ルーテシア「そう。…レリックじゃないなら、私には関係ないけど…。でも、がんばってね、ドクター」 スカリ「ああ、ありがとう。優しいルーテシア」 ルーテシア「じゃあ、ごきげんよう」 スカリ「…ふふふふ。私の作品は、やはり良い出来だな」 はやて「場所は何にもない海上。レリックの反応もなければ、付近には海上施設も、船もない」 グリフィス「まるで、撃ち落しに来いと誘っているような…」 はやて「…そやね。テスタロッサ・ハラオウン執務官。どう見る?」 フェイト「犯人が、スカリエッティなら…こちらの動きとか、航空戦力を探りたいんだと思う」 はやて「うん。この状況なら、こっちは超長距離攻撃を放り込めば済むわけやし…」 リィン「一撃でクリアですよー!」 フェイト「うん。でもだからこそ、奥の手は見せないほうがいいかなって」 はやて「ま、実際。この程度のことで隊長たちのリミッター解除ってわけにもいかへんしな」 はやて「高町教導官はどやろ?」 なのは「こっちの戦力調査が目的なら、なるべく新しい情報を出さずに今までと同じやりかたで片付けちゃう。かな?」 なのは「ああ…。それから、ティアナ?」 ティアナ「……っ」 なのは「ティアナは、出動待機から外れとこうか」 ヴィータ「そのほうがいいな。そうしとけ」 なのは「今夜は体調も魔力も、ベストじゃないだろうし」 ティアナ「……言うことを聞かないやつは」 なのは「…!」 ティアナ「使えないってことですか?」 なのは「…はぁ。…自分で言ってて分からない?当たり前なことだよ、それ」 ティアナ「現場での指示や命令は聞いてます!教導だって、ちゃんとサボらずやってます」 ヴィータ「…っ!」 ヴィータさん、ティアナを叱りに行こうとするけれど、なのはさんに止められます。 ティアナ「それ以外の場所での努力だって、教えられた通りじゃないと駄目なんですか!?私は!! なのはさんたちみたいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、 キャロみたいなレアスキルもない!少しくらい無茶したって、 死ぬ気やらなきゃ強くなんてなれないじゃないですか!!」 シグナム「心配するな。加減はした。駄々をこねるだけの馬鹿はなまじ付き合ってやるから付け上がる」 なのは「ティアナ!思いつめちゃってるみたいだけど、戻ってきたらゆっくり話そう!」 ヴィータ「こぉら!もう!だから!付き合うなってのに!!」 シグナム「目障りだ。いつまでも甘ったれてないで、さっさと部屋に戻れ」 エリオ「あ、あの、シグナム副隊長。その辺で」 キャロ「スバルさん…。とりあえずロビーに…」 スバル「シグナム副隊長!!!」 エリオ・キャロ「……」 スバル「だけど!自分なりに強くなろうとすることとか、きつい状況でも何とかしようと頑張るのって、 そんなにいけないことなんでしょうか!!」 シャーリー「昔ね。一人の女の子がいたの。その子は本当に普通の女の子で、魔法なんて知りもしなかったし、 戦いなんてするような子じゃなかった」 シャーリー「友達と一緒に学校へ行って、家族と一緒に幸せに暮らして、そういう一生を送るはずの子だった。 だけど、事件は起こったの。魔法学校に通っていたわけでもなければ、特別なスキルがあったわけでもない。 偶然の出会いで魔法を得て、たまたま魔力が大きかったってだけの、たった九歳の女の子が、 魔法と出会ってわずか数ヶ月で、命がけの実戦を繰り返したの」 エリオ「これ!」 キャロ「フェイトさん!」 シャマル「フェイトちゃんは当時、家族環境が複雑でね。あるロストロギアを巡って、敵同士だったんだって」 シグナム「この事件の中心人物はテスタロッサの母。その名をとってプレシア・テスタロッサ事件。 あるいはジュエルシード事件と呼ばれている」 エリオ「収束砲!?こんな大きな!!」 スバル「九歳の…女の子が…」 キャロ「ただでさえ、大威力砲撃は身体にひどい負担がかかるのに」 シグナム「その後もな、さほど時もおかず戦いは続いた」 シャマル「私たちが深く関わった、闇の書事件」 シグナム「襲撃事件での撃墜未遂と…敗北。それに打ち勝つために選んだのは… 当時はまだ安全性が危うかったカートリッジシステムの使用。 …身体への負担を無視して自身の限界値を超えた質力を無理やり引き出すフルドライブ…エクセリオンモード」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「あー」 シグナム「誰かを救うため、自分の思いを通すための無茶をなのはは続けた」 なのは「こちらスターズ1。中距離火砲支援、いっきまーす!!!」 フェイト「了解」 ヴィータ「おう!」 シグナム「だが、そんなことを繰り返して…身体に負担が生じないはずもなかった」 シャマル「事故が起きたのは…入局二年目の冬。異世界での捜査任務の帰り。 ヴィータちゃんや部隊の仲間たちと一緒に出かけた場所。ふいに現れた未確認物体。 いつものなのはちゃんなら、きっと何の問題もなく味方を守っておとせるはずだった相手。 だけど…溜まっていた疲労、続けてきた無茶が、なのはちゃんの動きを…ほんの少しだけ鈍らせちゃったの」 シャマル「その結果が、これ」 「なのはちゃん…無茶して迷惑かけてごめんなさいって、私たちの前では笑ってたけど…。 もう飛べなくなるかも、とか、立って歩くことさえできなくなるかもって聞かされて……どんな思いだったか…!」 シグナム「無茶をしても、命をかけても譲れぬ場は確かにある。だが、おまえがミスショットをしたあの場面は、 自分の仲間の安全や命をかけてでもどうしても撃たねばならない状況だったか?」 ティアナ「!!」 シグナム「訓練中のあの技は、一体誰のための…なんのための技だ?」 ティアナ「……」 シャーリー「なのはさん。皆にさ…自分と同じ思い、させたくないんだよ。 だから、無茶なんてしなくてもいいように、絶対絶対…皆が元気に帰ってこられるようにって、 ほんとに丁寧に、一生懸命考えて、教えてくれてるんだよ?」 なのは「えー!!」 シャーリー「ご、ごめんなさい!」 なのは「う~ん、駄目だよシャーリー。人の過去、勝手にばらしちゃ」 ヴァイス「駄目だぜ、口の軽い女はよう」 シャーリー「その、何か、見ていられなくて…」 ヴィータ「ま、いずれはばれることだしなぁ」 ティアナ「シャーリーさんやシグナム副隊長に…色々聞きました」 なのは「なのはさんの失敗の記録?」 ティアナ「じゃなくて!…その…」 なのは「無茶すると危ないんだよ、って話だよね?」 ティアナ「すみませんでした…」 なのは「うん」 なのは「じゃあ、分かってくれたところで、少し叱っとこうかな」 なのは「あのね、ティアナは自分のこと凡人で射撃と幻術しかできないって言うけど、 それ、間違ってるからね。ティアナも他の皆も今はまだ、原石の状態。デコボコだらけだし、 本当の価値も分かりづらいけど、だけど、磨いていくうちにどんどん輝く部分が見えてくる。 エリオはスピード。キャロは優しい支援魔法。スバルはクロスレンジの爆発力。 三人を指揮するティアナは射撃と幻術で仲間を守って知恵と勇気でどんな状況でも切り抜ける。 そんなチームが理想系で、ゆっくりだけどその形に近づいていってる。 模擬戦でさぁ、自分で受けてみて気づかなかった?」 なのは「ティアナの射撃魔法ってちゃんと使えば、あんなに避けにくくてあたると痛いんだよ?」 ティアナ「あっ!」 なのは「一番魅力的なところをないがしろにして、慌ててほかのことをやろうとするから、 だからあぶなかっしくなっちゃうんだよ。…って、教えたかったんだけど…」 ティアナ「……」 なのは「まぁ、でもティアナが考えたこと間違ってはいないんだよね。システムリミッター、テストモードリリース」 なのは「ティアナは執務官志望だもんね。ここを出て、執務官を目指すようになったら、 どうしても個人戦が多くなるし将来を考えて用意はしてたんだ」 ティアナ「!!……うっ、うう…」 なのは「クロスもロングももう少ししたら教えようと思ってた。だけど、出動はいますぐにでもあるかもしれないでしょ。 だから、もう使いこなせてる武器をもっともっと確実なものしてあげたかった。 …だけど、私の教導地味だから…。あんまり成果が出てないように感じて、苦しかったんだよね?ごめんね」 フェイト「技術が優れてて、華麗で優秀に戦える魔道師をエースって呼ぶでしょ?その他にも、 優秀な魔道師をあらわす呼び名があるって知ってる?」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「?」 フェイト「その人がいれば、困難な状況を打破できる。どんな厳しい状況でも突破できる。 そういう信頼を持って呼ばれる名前。……ストライカー」 フェイト「なのは、訓練を始めてからすぐの頃から言ってた。うちの四人は全員、一流のストライカーになれるはずだって…、 だからうんと厳しく、だけど大切に丁寧に育てるんだって」 ヴィータ「しかし、教官っつうのも因果な役職だよな。面倒な時期に手ぇかけて育ててやっても、 教導が終わったら皆勝手な道をいっちまうんだから」 なのは「まぁ、一緒にいられる期間があんまり長くないのはちょっと寂しいけどね。 ずっと見ていられるわけじゃないから」 なのは「一緒にいられる間は、できる限りのことを教えてあげたいんだ」 なのは「何があっても、誰がきても、この子達はおとさせない。私の目が届く間はもちろん、 いつか一人で、それぞれの空を飛ぶようになっても…」 次回予告 フェイト「戻ってきた日常。そして、フォワードの皆に嬉しいお知らせ」 なのは「四人揃って一日お休み!次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第10話」 フェイト「機動六課のある休日(前編)」 なのは「楽しい休日に」 なのは・フェイト「Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第23話【Stars Strike】 ティアナ「地上でも空でも、分断されたままの絶望的な状況。だけど、ずっと傍にいてくれたあの子の馬鹿みたいな 優しさと、出来の悪い私に一生懸命、技と力を叩き込んでくれたあの人の教えが、私に、立って戦えって言ってる。 誰にも負けないって言ってくれた言葉を、積み重ねてきた時間を。信じた未来を、夢のままで、終わらせないために」 ディエチ「あの小さな子の、お母さん、なんだっけ。あんたに恨みはないけど」 なのは「…っ、ブラスターシステム、リミット1!リリース!!」 レイジングハート「ブラスターセット」 なのは「ブラスター、シュート!!!」 ディエチ「うっ、抜き打ちで、この、威力」『こいつ、本当に人間か?』 なのは「じっとしてなさい。突入隊があなたを確保して、安全な場所まで護送してくれる。この船は、私たちが停止させる!」 なのは「…っ」 レイジングハート「master」 なのは「平気。ブラスター1はこのまま維持!急ぐよ、レイジングハート!」 レイジングハート「All right」 クアットロ「あはは、ははは。なんだ~。ブラスターシステム~なんて大仰な名前がついてるから、 どんなハイテクかと思ったら、バッカらしい。ねぇ陛下ぁ?あなたのママはそうとうおばかさんですよ~?」 クアットロ「いっらしゃ~い。お待ちしてました」 なのは「…っ」 クアットロ「こんなところまで無駄足ご苦労様。さて、各地のあなたのお仲間は大変なことになってますよ~」 なのは「大規模騒乱罪の現行犯であなたを逮捕します。すぐに騒乱の停止と武装の解除を」 クアットロ「仲間の危機と自分の子供のピンチにも、表情一つ変えないでお仕事ですかぁ?いいですね。 その悪魔じみた正義感」 クアットロ「で~も~、これでもまだ平静でいられます~?」 ヴィヴィオ「う、うあ、あ」 なのは「ヴィヴィオ!」 クアットロ「んっふ。いいこと教えてあげる。 あの日、ケースの中で眠ったまま輸送トラックとガジェットを破壊したのはこの子なの。 あの時あなたがようやく防いだディエチの砲、でも、たとえその直撃を受けたとしてもものともせずに生き残れた はずの能力。それが、古代ベルカ王族の固有スキル、『聖王の鎧』。レリックとの融合を経て、 この子はその力を完全に取り戻す。古代ベルカの王族が自らその身を作り変えたという究極の生体兵器。 レリックウエポンとしての力を」 ヴィヴィオ「ママーー!!!」 なのは「ヴィヴィオ!!」 ヴィヴィオ「!!ママ!!やだ~ママ!!」 なのは「ヴィヴィオ、ヴィヴィオ!!」 クアットロ「すぐに完成しますよ。私たちの王が。ゆりかごの力を得て、無限の力を振るう究極の戦士」 クアットロ「ほら陛下?いつまでも泣いてないで。陛下のママが助けて欲しいって泣いてます。 陛下のママを攫っていったこわ~い悪魔がそこにいます。 頑張ってそいつをやっつけて本当のママを助けてあげましょう?陛下の身体には、そのための力があるんですよ? 心のままに、思いのままにその力を解放して」 ヴィヴィオ「あなたは、ヴィヴィオのママを、どこかに攫った」 なのは「ヴィヴィオ、違うよ。私だよ!なのはママだよ!」 ヴィヴィオ「違う!」 なのは「!!」 ヴィヴィオ「うそつき。あなたなんか、ママじゃない!」 なのは「…っ」 ヴィヴィオ「ヴィヴィオのママを、返して!!」 なのは「ヴィヴィオ!!」 「レイジングハート!」 レイハー「W.A.S.フルドライビング」 クアットロ「さぁ、親子で仲良く、殺し合いを」 ヴィヴィオ「ママを、返してー!!」 なのは「ブラスター、リミット2!!」 ゲンヤ「市街地の防衛ラインは何とか持ちこたえてる。ガジェット共が相手なら、何とかならぁ」 グリフィス「はい!」 ゲンヤ「そっちの赤毛が鍛えてくれたうちの連中と航空隊の高町嬢ちゃんの教え子たちが最前線を張ってる。 だが、現状でギリギリだ。他に回せる余裕はねぇし、戦闘機人や召喚師に出てこられたら、 一気に崩されるかもしれねぇ」 シャーリー「戦闘機人五機と召喚師一味は、六課前線メンバーと交戦中です」 ゲンヤ「そうかい」 ティアナ『逃げ足も潰されて、カートリッジも魔力も、もう後ちょっと。頼みの綱の最後の一発勝負も、通用するかどうか』 「ほんとはさ。随分前から、気付いてたんだ。私はどんなに頑張っても、万能無敵の超一流になんてきっとなれない。 悔しくて、情けなくて、認めたくなくてね。それは今もあまり変わらないんだけど。だけど」 何だかいきなりスバルの回想シーンから始まったBパートですが、 マリエル「検査の結果、やはり間違いありません。ギンガもスバルも、二人とも、あなたと遺伝子形質が全く同じ。 あなたの遺伝子データがどこかで盗みだされて、使用されたんじゃないかと」 クイント「そう」 ギンガ「シューティングアーツの練習、スバルももっとちゃんとやればいいのに」 スバル「痛いのとか怖いの、嫌い」 スバル「自分が痛くて怖いのも嫌いだけど、誰かを痛くしたり、怖くしたりするのは、もっと嫌い。 私たちの身体、普通と違うんだし。壊したくないものまで壊しちゃうのは、怖いよ」 ギンガ「そっか。まぁ、スバルは強くなくてもいいのかな。お父さんとお母さんがいるし。私もいるから」 スバル「うん!」 なのは「そういえば、スバルが強くなりたい理由って、何なのかな?」 スバル「え?あ、やっぱりそれは、なのはさんに憧れて」 なのは「あっはは、それは嬉しいんだけど、そうじゃなくて」 スバル「え?」 なのは「強くなって、何をしたいのかなぁって」 マッハ「練習通りです」 スバル「え?マッハキャリバー?」 マッハ「まだ動けます、私も、あなたも。まだ戦えます。なのに、こんなところで終わる気ですか?」 マッハ「あなたが教えてくれた、私の生まれた理由、あなたの憧れる強さ。嘘にしないでください」 スバル「災害とか、争い事とか、そんなどうしようもない状況が起きたとき、苦しくて悲しくて助けてって泣いてる人を、 助けてあげられるようになりたいです。自分の力で、安全な場所まで、一直線に!」 なのは「あはっ」 スバル『戦うのとか、誰かを傷つけちゃうのとか、本当は何時も怖くて不安で、手が震える。 だけど、この手の力は壊すためじゃなく、守るための力。悲しい今を、打ち抜く力』 シャマル「あなたが地上戦の司令塔で、各地の結界担当。上手く隠れてたけど、クラールヴィントのセンサーからは、 逃げられない」 ザフィーラ「大規模騒乱罪、及び、先日の機動六課襲撃の容疑で!」 シャマル「逮捕します!」 ティアナ「あなたたちを、保護します。武装を、解除しなさい!」 レジアス「オーリス。おまえはもう下がれ」 オーリス「それは、あなたもです。あなたにはもう、指揮権限はありません。ここにいる意味はないはずです」 レジアス「わしは、ここにおらねばならんのだよ」 ゼスト「手荒いらいこうで済まんな、レジアス」 レジアス「かまわんよ、ゼスト」 オーリス「ゼスト、さん?」 アギト「ここから先は、通行止めだ!」 シグナム「おまえは」 アギト「旦那は、ひどいことなんかしねぇ!ただ、昔の友達と話をしたいだけなんだ! 旦那には、もう時間がねぇんだ!そいつを邪魔するってんならぁ!!」 シグナム「こちらはもとより事情を聞くのが目的だ。事件の根幹に関わることならば、尚更、聞かせてもらわねばならん」 ゼスト「オーリスは、おまえの副官か?」 レジアス「頭が切れる分、わがままでな。子供の頃から変わらぬ」 ゼスト「聞きたいことは、一つだけだ。八年前、俺と俺の部下たちを殺させたのは、おまえの指示で間違いないか? 共に語り合った、俺とおまえの正義は、今はどうなっている?」 次回予告 エリオ「消えない傷跡も、止まらない痛みも、逃げずにまっすぐに受け止めること。教えてもらったから。 だから、僕らは。次回、魔法少女リリカルなのはStrikers第24話、雷光。勇気を込めて、Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第11話【機動六課のある休日(後編)】 なのは「訓練漬けの毎日。息抜きにって用意したまる一日のお休み」 フェイト「親友同士、パートナー同士、楽しく過ごせるように」 なのは「気持ちも新たに、明日からも頑張れるように」 フェイト「だけどその休日は…突然の事態に一時中断」 なのは「現れたのは、レリックのケースを持った小さな女の子」 フェイト「事件は今、静かに動き出す」 なのは「魔法少女リリカルなのはStrikerS…始まります」 カリム「それにしても、あなたの制服姿はやっぱり新鮮ですね」 クロノ「ああ…制服が似合わないというのは、有人どころか妻にまで言われますよ」 カリム「ふふ…そんなぁ。いつもの防護服と同じぐらい凛々しくていらっしゃいますよ、クロノ提督」 クロノ「ありがとうございます、騎士カリム」 クロノ「こっちもちょうど、六課の運営面についての話が終わったところだよ」 カリム「ここからは今後の任務についての話。あなたも同席して、聞いておいてね」 ティアナ「ケースの封印処理は?」 エリオ「キャロがしてくれました。ガジェットが見つける心配は…ないと思います。…それから、これ」 ティアナ「ケースはもう一個あった…?」 エリオ「今、ロングアーチに調べて貰ってます」 ティアナ「隊長たちとシャマル先生、リィン曹長がこっちに向かってくれてるそうだし、 とりあえず、現状を確保しつつ周辺警戒ね」 カリム「そう…レリックが…」 はやて「それを小さな女の子が持ってたぁいうんも気になる。ガジェットや召還師が出て来たら、 市街地付近での戦闘になる。なるべく迅速に、確実に片付けなあかん」 クロノ「近隣の部隊には、もう?」 はやて「うん…市街地と海岸線の部隊には、連絡したよ」 クロノ「ああ」 はやて「奥の手も、出さなあかんかもしれん」 クロノ「そうならないことを祈るかな」 なのは「ケースと女の子は、このままヘリで搬送するから、皆はこっちで現場調査ね」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「はい!」 シャマル「なのはちゃん。この子をヘリまで抱いていってもらえる?」 なのは「あ…はい!」 シャリオ「ガジェット、来ました!地下水路に数機ずつのグループで総数16…20!」 アルト「海上方面12機単位が5グループ!」 はやて「…多いなぁ」 はやて「ほんならヴィータはリインと合流。協力して、海上の南西方向を制圧」 リイン「南西方向了解です!」 はやて「なのは隊長とフェイト隊長は、北西部から」 なのは・フェイト「了解」 はやて「ヘリのほうはヴァイス君とシャマルに任せてええか?」 ヴァイス「お任せあれ!」 シャマル「しっかり守ります」 はやて「ギンガは、地下でスバルたちと合流。道々、謁見のほうの話も聞かせてな」 ギンガ「はい!」 フェイト「フォワードの皆。ちょっと頼れる感じになってきた?」 なのは「あはは…もっと頼れるようになってもらわなきゃ」 フェイト「…うん」 フェイト「早く事件を片付けて、また今度、お休みあげようね」 なのは「うん」 フェイト「皆で遊びに行ったら、きっと楽しいよ」 なのは「うんっ」 ウーノ「ヘリに確保されたケースのマテリアルは、妹たちが回収します。お嬢様は地下のほうに」 ルーテシア「うん」 ウーノ「騎士ゼストとアギト様は?」 ルーテシア「…別行動」 ウーノ「お一人ですか…」 ルーテシア「一人じゃない。……私には、ガリュウがいる」 ウーノ「失礼しました。協力が必要でしたら、お申し付けください。最優先で実行します」 ルーテシア「うん。…行こうか、ガリュウ。探し物を見つけるために」 エリオ「ギンガさんって…スバルさんの、お姉さんですよね?」 スバル「そう!私のシューティングアーツの先生で、歳も階級も二つ上」 ギンガ「私が呼ばれた事故現場にあったのは、ガジェットの残骸と壊れた生体ポッドなんです。 ちょうど5、6歳の子供が入るくらいの…」 ギンガ「近くに何か…重いものを引きずって歩いたような跡があって…それを辿っていこうとした最中、 連絡を受けた次第です。それから、この生体ポッド…少し前の事件でよく似たものを見た覚えがあるんです」 はやて「私も、な」 ギンガ「人造魔道師計画の…素材培養機」 シャマル「!」 ギンガ「これは、あくまで推測ですが、あの子は人造魔道師の素材として、作り出された子供ではないかと」 キャロ「人造魔道師って?」 スバル「優秀な遺伝子を使って人工的に生み出した子供に、投薬とか機械部品の埋め込みで、 後天的に強力な魔力や能力を持たせる。それが、人造魔道師」 ティアナ「倫理的な問題はもちろん、今の技術じゃどうしたって色んな無理が生じる。コストも合わない。 だから、よっぽどどうかしてる連中でもない限り、手を出したりしない技術のはずなんだけど…」 ヴィータ「おっし。いい感じだ」 リイン「リインも絶好調です~!」 ヴィータ「ガンガン行くぞぉ。さっさと片付けて他のフォローに回らねぇと」 リイン「はいですぅ!!……ん?あれは…」 ヴィータ「……増援?」 なのは「この反応」 フェイト「……っ!」 クアットロ「ふふふっ。クアットロのインヒュールタスキルシルバーカーテン。嘘と幻のイリュージョンで回ってもらいましょ?」 アルト「航空反応増大!これ…嘘でしょ!?」 グリフィス「なんだ…これは!」 シャリオ「波形チェック!誤認じゃないの!」 アルト「問題、でません!どのチェックも実機としか。なのはさんたちも…目視で確認できるって」 フェイト「幻影と実機の構成編隊?」 なのは「防衛ラインを割られない自信はあるけど。ちょっとキリがないね」 フェイト「ここまで派手な引き付けするってことは」 なのは「地下か、ヘリのほうに主力が向かってる」 フェイト「なのは。私が残って、ここを抑えるから。ヴィータと一緒に」 なのは「フェイトちゃん!?」 フェイト「コンビでも、普通に空戦してたんじゃ時間がかかりすぎる。限定解除すれば広域殲滅で、まとめて落とせる!」 なのは「それは、そうだけど」 フェイト「何だか嫌な予感がするんだ」 なのは「でも、フェイトちゃん…」 はやて「割り込み失礼!」 はやて「ロングアーチからライトニング01へ。その案も、限定解除申請も、部隊長権限により却下します!」 フェイト「はやて!」 なのは「はやてちゃん!何で騎士甲冑!?」 はやて「嫌な予感は私も同じでなぁ。クロノ君から、私の限定解除許可を貰うことにした。 空の掃除は私がやるよ。っちゅーことで、なのはちゃんフェイトちゃんは、地上に向かってヘリの護衛。 ヴィータとリインはフォワード陣と合流。ケースの確保を手伝ってな!」 ヴィータ・リイン「了解!」 クロノ「君の限定解除許可を出せるのは、現状では、ボクと騎士カリムの一度ずつだけだ。 承認許諾の取り直しは難しいぞ。使ってしまっていいのか?」 はやて「使える能力を出し惜しみして、後で後悔するんは嫌やからな」 クロノ「場所が場所だけにSSランク魔道師の投入は許可できない。限定解除は3ランクのみだが、それでいいか?」 はやて「S…。それだけあれば、十分や」 クロノ「はぁ…。八神はやて。能力限定解除、3ランク承認。リリースタイム。120分」 はやて「リミット……リリース!!」 クロノ「ふう…」 カリム「完全解除じゃない分許諾取り直しもいくらか優しくなるかもしれませんし、ね?」 クロノ「気休め程度ですかね…。地上部隊は、上層部が厳しいです」 はやて「よし。久しぶりの遠距離広域魔法。いってみよか!」 ティアナ「空の上は、何だか大変みたいね」 スバル「うん」 ギンガ「一緒にケースを探しましょう。ここまでのガジェットは、ほとんど、叩いてきたと思うから」 スバル「うん!」 シャリオ「サイティングサポートシステム、準備完了です!シュベルトクロイツとのシンクロ率誤差、修正終了」 はやて「うん、了解。ごめんな。精密コントロールとか長距離サイティングはリインが一緒やないと、どうも苦手で…」 シャリオ「その辺はこっちにお任せください。準備完了です!」 はやて「おおきにな!」 スバル「こぉら!そこの女の子!それ危険なものなんだよ!触っちゃ駄目!こっちに渡して!」 ルーテシア「……」 ティア「ごめんね、乱暴で。でもね、これ本当に危ないものなんだよ?」 アギト「ルールー。1、2、3で目ぇつぶれ!」 アギト「ったくも~。あたしたちに黙って勝手に出掛けちゃったりするからだぞ~!ルールーもガリュウも」 ルーテシア「アギト…」 アギト「おう!本当に心配したんだからな。ま、もう大丈夫だぞ、ルールー!何しろこのあたし! 烈火の剣精!アギト様が…きたからな!おらおら!おまえらまとめて、かかってこいや!!」 次回予告 フェイト「現れた、新たな影。消えない不安」 なのは「何が出ても、誰が来ても…しっかり切り抜けて、守り抜く」 フェイト「次回魔法少女リリカルなのはStrikerS12話」 なのは「ナンバーズ」 なのは・フェイト「Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第10話【機動六課のある休日(前編)】 フェイト「過去の痛みと…譲れないプライドと、失敗と」 なのは「躓いてしまった小さな翼たちは、だけどちゃんと自分で立ち上がった」 フェイト「見守ってるから。失敗や迷いも全部…明日へ繋げていけるように」 なのは「躓きも後悔も、いつか宝物にできるように」 フェイト「全力で進んでいく毎日に、時々は、安らぎを」 なのは「たまにはのんびり…一休み」 フェイト「魔法少女リリカルなのはStrikerS」 なのは「始まります」 スバル「前略、ギン姉へ。この間のちょっとした事件からもう二週間。ティアはもうすっかり、いつものティアに戻りました。 それに、この間の事件がきっかけにエリオやキャロたちとも色々深い話ができるようになって、 何だか嬉しかったりもします」 なのは「はい。今朝の訓練と模擬戦も無事終了。お疲れ様! でね、実は何気に今日の模擬戦が第2段階クリアの見極めテストだったんだけど」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「えっ!?」 なのは「どうでした?」 フェイト「合格」 スバル・ティア「はやっ!!」 ヴィータ「ま、こんだけみっちりやって、問題あるようなら大変だってこった」 なのは「私も皆良い線いってると思うし、じゃあ、これにて2段階終了~!」 フェイト「デバイスリミッターも1段解除するから…後でシャーリーのところにいってきてね」 ヴィータ「明日からはセカンドモードを基本形にして訓練するからな~」 なのは「今日は私たちも、隊舎で待機する予定だし」 フェイト「皆、入隊日からずっと訓練漬けだったしね」 ヴィータ「ま、そんなわけで」 なのは「今日は皆、一日お休みです」 アナウンサー「当日は、首都防衛隊の隊長、レジアス・ゲイズ中将による、 管理局の防衛思想に関しての表明も行われました」 レジアス「魔法と技術の進歩と進化。素晴らしいものではあるが、しかし!それがゆえに我々を襲う危機や災害も、 10年前と比べ物にならないほど危険度を増している!兵器運営の強化は進化する世界の平和を守るためである!!」 首都防衛の手は未だ足りん。非常戦力においても我々の要請さえ通りさえすれば、地上の犯罪も発生率20%。 検挙率においては35%以上の増加を初年度から見込むことができる!」 ヴィータ「このオッサンはまだこんなこと言ってんのな」 シグナム「レジアス中将は古くから武闘派だからな」 なのは「あ、ミゼット提督」 ヴィータ「ミゼットばあちゃん?」 フェイト「あー、キール元帥とフィルス相談役もご一緒なんだ」 はやて「伝説の3提督、揃い踏みやね」 ヴィータ「でも、こうしてみると…普通の老人会だ」 フェイト「もう、駄目だよ、ヴィータ。偉大な方たちなんだよ?」 なのは「うん、管理局の黎明期から今までの形に整えた功労者さんたちだもんね」 ヴィータ「ま、あたしは好きだぞ。このばあちゃんたち」 シグナム「護衛任務を受け持ったことがあってな。ミゼット提督は主はやてやヴィータたちがお気に入りのようだ」 なのは「ああ~、そっかぁ」 フェイト「なるほど」 ヴァイス「おまえ、今まではシングルでもチームでもコンビでも、動きが全部おんなじだったけどよ。 最近はだいぶ、臨機応変になってきてるように見えるぜ。センターらしい動きになってきたんじゃないか?」 ティアナ「皆さんのご指導のおかげで…」 ティアナ「あの…これ、聞いちゃいけないことだったら申し訳ないんですけど…」 ヴァイス「んあ?」 ティアナ「ヴァイス陸曹って、魔道師経験ありますよね?」 ヴァイス「…まぁ、俺は武装隊の出だからなぁ。ど新人相手に説教くれられる程度にはよ」 フェイト「ハンカチ持ったね。IDカード忘れてない?」 エリオ「えっと…大丈夫です」 フェイト「あ、お小遣いは足りてる?もし足りなくなると大変だから…」 エリオ「あ、あの、フェイトさん!あの、その僕もちゃんとお給料をいただいてますから」 フェイト「あ…そっか」 エリオ「大丈夫です!ありがとうございます!」 フェイト「とりあえず、エリオは男の子だし…キャロより二ヶ月年上なんだから、ちゃんとエスコートしてあげるんだよ?」 エリオ「あ、はい!」 なのは「じゃあ、転ばないようにね」 ティアナ「大丈夫です!前の部隊にいた時は、ほとんど毎日乗ってましたから」 スバル「ティア、運転上手いんです」 なのは「そう」 スバル「あ、お土産買ってきますね!クッキーとか」 なのは「嬉しいけど、気にしなくていいから。二人で楽しく遊んできなね」 ティアナ「はい!」 スバル「いってきまーす!」 なのは「あ、ライトニング隊も一緒にお出かけ?」 エリオ&キャロ「いってきます!」 なのは「はい、気をつけて」 フェイト「あんまり遅くならうちに帰るんだよ?夜の街は危ないからね」 エリオ&キャロ「はい!」 フェイト「外回りですか?」 シグナム「ああ。108部隊と聖王教会にな」 ヴィータ「ナカジマ三佐が合同捜査本部を作ってくれるんだってさ。その辺の打ち合わせ」 なのは「ヴィータちゃんも?」 ヴィータ「あたしは向こうの魔道師の戦技指導。全く、教官資格なんて取るもんじゃねぇなぁ」 なのは「にゃはははっ」 フェイト「捜査回りのことなら私も行ったほうが…」 シグナム「準備はこちらの仕事だ。おまえは指揮官で私はおまえの副官なんだぞ」 フェイト「う…ありがとうございます。…で、いいんでしょうか?」 シグナム「好きにしろ」 リイン「最初のリミッター解除、無事に済んでよかったですね~」 シャーリー「はぁい。明日からは四機の調整で慌しくなりますし、今のうちに、なのはさんとレイジングハートさんの限定解除モード、エクシードモードの最終調整も、しておきたいところですね」 リィン「バルデッシュのザンバーもですね」 シャーリー「あー、忙しいですね~。楽しいですね~!」 ここで、シャーリーがリィンに完全チェックを提案。 シャーリー「最近は、どなたともユニゾンしてないですよね?」 リイン「ですね~。はやてちゃんはもちろんシグナムもヴィータちゃんも、私を使うほどの状況にはならないですし」 シャーリー「それ自体はいいことなんですけどね」 リイン「でも、いざというときに働けなくては、祝福の風、リィンフォースの名が泣きますから」 ティアナ「天気もいいし、絶好のツーリング日和ね」 スバル「うん。このままず~と走っていきたいね」 ティアナ「予定変更してもいいけど、今日は街で遊ぶんでしょ?」 スバル「へへ。とりあえず街に出て、アイス食べてから考えよう~」 スバルはどこへ行ってもアイスのことしか考えてないのかとww そして、一方雷組みは――。 エリオ「えっと、シャーリーさんが作ってくれた今日のプランは…」 キャロ「うん」 エリオ「まずはレールウェーでサードアヴィニュームを出て、市街地を二人で散歩。 ウィンドウショッピングや会話等を楽しんで」 キャロ「食事はなるべく雰囲気が良くて会話の弾みそうな場所で」 エリオ・キャロ「?」 はやて「メンテナンスチェックとかしてたん?」 リイン「はいです!私と蒼天の書のフルチェック!」 はやて「そぉか」 リイン「はやてちゃんのシュベルトクロイツと夜天の書も、シャーリーが後で受け取りにくるそうですよ」 はやて「うん。了解や」 キャロ「初めて遊園地に連れて行ってもらったときは、凄く楽しくて、楽しすぎて。 だけど、日がくれて楽しい時間が終わっていっちゃうのが悲しくて。それでちょっと泣いちゃって」 エリオ「うん。なんだかよく分かる。前日は楽しくて眠れなくて、遊び終わった日はずっと寂しくて」 キャロ「うん!そうそう」 エリオ「今なら分かるけど、フェイトさん、凄く忙しいのに、その合間で面倒見ててくれたんだなって」 キャロ「うん」 ティアナ「そっちはどんな感じ?」 エリオ「えっと、予定通り公園で散歩して、これからデパートを見て回って…な感じです」 キャロ「その後、食事して映画見て、夕方には海岸線の夕焼けを眺めるっていうプランを作って貰ってますので」 ティア・スバル「はぁ??」 エリオ「ちゃんと順番にクリアしていきます」 ティア「クリアって…あの子達は…」 スバル「まぁ、健全だぁ」 ギンガ「これは…生体ポット!?」 スカリエッティ「破壊したのは局の魔道師か?それとも、当たりを引いたか?」 ウーノ「確定はできませんが、どうやら後者のようです」 スカリエッティ「素晴らしい。さっそく追跡をかけるとしよう」 ウーノ「ドローンの出撃は状況を見てからにしましょう。妹たちの中から、適任者を選んで出します」 スカリ「ああ。それじゃ、愛すべき友人にも手を貸してもらうとしよう」 キャロ「こちら、ライトニング4。緊急事態につき、現場状況を報告します。サードアヴィニュームF23の路地裏にて、 レリックと思しきケースを発見。ケースを持っていたらしい小さな女の子が一人」 エリオ「女の子は、意識不明です」 キャロ「指示をお願いします!」 なのは「スバル、ティアナ、ごめん。お休みは一旦中断」 スバル「はい!」 ティアナ「大丈夫です!」 フェイト「救急の手配はこっちでする。二人はそのまま、その子とケースを保護。応急手当てをしてあげて」 キャロ・エリオ「はい!」 はやて「全員待機態勢。席を外してる子たちは配置に戻ってな!」 シャーリー「はい!」 はやて「安全確実に保護するよ。レリックもその女の子もや」 シャーリー・リイン「了解!」 次回予告 はやて「レリックを運んできた少女。動き始めた事件。空と陸、それぞれの戦い。 次回魔法少女リリカルなのはStrikerS第11話、機動六課のある休日後編。私も空に…Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第14話【Mothers&Children】 なのは「一人ぼっちの切なさと、普通と違うことの寂しさ。きっと、皆知っている。 大切な人がいて、色んなものを分け合えて、支えてもらったから…私は今ここにいる。 だけど、魔法の力以外で、戦うこと以外で、私は何ができるんだろう。行き場のない小さな瞳に、 私は…どう答えればいいんだろう。魔法少女リリカルなのはStrikerS…始まります」 なのは「今日は目立ったミスもなく、いい感じでした。今後も、この調子でね」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「ありがとうございました!」 スバル「セカンドモードも、だいぶ馴染んできたかなぁ~」 キャロ「そうですね~」 スバル「変化の少ない私とキャロはともかく、ティアとエリオは大変そうだよね~」 キャロ「形から変わっちゃいますし」 ティアナ「あたしは、別に。ダガーモードはあくまで補助だしね」 クロスミラージュ『Yes』 ティアナ「複雑なのはエリオのほうでしょ」 スバル「ストラーダのセカンド。過激だもんね」 ストラーダ『そうでしょうか』 キャロ「私はかっこいいと思うよ、ストラーダ」 ストラーダ『ありがとうございます、レディ』 エリオ「ストラーダと一緒に鍛えていきます。頑張ります!」 なのは「おはよう、ヴィヴィオ。ちゃんと起きられた?」 ヴィヴィオ「うん!」 なのは「おはよう、フェイトちゃん」 フェイト「うん。おはよう、なのは。ヴィヴィオ、なのはさんにおはようって」 ヴィヴィオ「おはよー」 なのは「…おはよう」 フェイト「朝ごはん、一緒に食べられるでしょ?」 なのは「うん!」 ヴィヴィオ「あさごはん?」 なのは「そう。さ、いこっ。…今日のメニューは何だろうね~」 はやて「いやぁ~実はな。今日これから本局に行くんやけど、よかったらティアナも一緒に来とくか?って相談や」 ティアナ「あ…はい」 はやて「今日会う人は、フェイト隊長のお兄さん。クロノ・ハラオウン提督なんよ」 ティアナ「はい」 はやて「執務官資格持ちの艦船艦長さん。将来の為にもそういう偉い人の前に出る経験とか、しといたほうがええかなって」 ティアナ「! ありがとうございます!同行させていただきます!」 なのは「あれ?ティアナは?」 スバル「八神部隊長と同行だそうです。本局行きとか」 なのは「そっか」 スバル「なのはさんも、今日はオフィスですか?」 なのは「そうだよ。ライトニングは今日も現場調査だし、副隊長たちはオフシフトだし、 前線メンバーは私とスバルの二人だけだね」 スバル「…あはは…。何も起きないことを祈ります」 ヴェロッサ「しかし、君の依頼通り、内密で地上本部の中身…ゲイズ中将の周りを調べてみたけど…。 なんというか。本当に面白いくらい、豪腕な政略家だよね」 クロノ「実力者であり、人を惹きつける牽引力もある。優秀な方だとは思う」 ヴェロッサ「本部長からして、彼の後輩だしね」 クロノ「黒い噂が絶えないとはいえ、彼が地上の正義の守護者であるのも事実だ」 ヴェロッサ「企業や政界からの支援も山ほどあり、管理局最高評議会の覚えもめでたい。 こりゃ、確かに、本局としちゃ、扱いの難しい人物だ」 クロノ「そう。うかつな介入はできない。ただでさえ、海と陸。本局と地上本部はことあるごとに仕事…」 クロノ「臨時査察を受けたそうだが、大丈夫だったか?」 はやて「うん。即時査問は回避できたよ。あ、そや。紹介しとくな。うちのフォワードリーダー、執務官志望の…」 ティアナ「ティアナ・ランスター二等陸士であります!」 クロノ「ああ」 ヴェロッサ「よろしく~」 クロノ『前線メンバーにまで、今回の全容を?』 はやて『予言関連はぼかしてあるよ。地上本部が襲われる可能性だけ』 クロノ『なるほどね』 キャロ「テロ行為って…地上本部にですか?」 フェイト「まぁ、そういう可能性がある、って程度だけどね」 エリオ「でも、確かに…管理局施設の魔法防御は鉄壁ですけど、ガジェットを使えば…」 フェイト「そう。管理局法では、質量兵器保有は禁止だからね。対処しづらい」 キャロ「しつりょうへいき?」 フェイト「ああ。おおざっぱに言えば、魔力を使わない物理兵器…でいいのかな。質量物質を飛ばしてぶつけたり、 爆発させたり、先史時代のミッドや古代ベルカは、そういう兵器がほとんどだったの」 エリオ「聞いたことあります。一度作ってしまえば、子供でも使えるとか。指先一つで都市や世界を滅ぼしたりとか」 フェイト「そう。管理局は創設以来、平和のため、安全のためにそういう武装を根絶して、 ロストロギアの使用も規制し始めた。それが、150年くらい前。でも、色んな意味で武力は必要。さて、どうしたでしょう?」 エリオ「あ。比較的クリーンで安全な力として、魔法文化が推奨されました」 キャロ「うん、うん」 フェイト「正解。魔法の力を有効に使って、管理局システムは今の形で各世界の管理を始めた。 各世界が浮かぶ海、次元空間に本局。発祥の地、ミッドチルダに地上本部を置いて」 キャロ「あ~!それが新暦の始まり。75年前」 フェイト「そう。で、新暦前後の一番混乱してた時期に管理局を切り盛りして、 今の平和を作るきっかけになったのが…?」 エリオ「かの、三提督」 キャロ「はぁ~」 エリオ「なるほど~」 フェイト「と、世界の歴史はおいといて」 キャロ「あ、すみません」 フェイト「ガジェットが出てくるようなら、レリック事件以外でも六課が出動になるからねってこと。しっかりやろうね」 エリキャロ「はい!」 フェイト『本当は、エリオとキャロにはもっと平和で、安全な道に進んで欲しかったんだけど』 カリム「情報源が不確定ということもありますが。管理局崩壊ということ自体が、現状ではありえない話ですから」 はやて「そもそも。地上本部がテロやクーデターにあったとして、それがきっかけで本局まで崩壊…… いうんは、考えづらいしなぁ」 クロノ「まぁ、本局でも警戒強化はしてるんだがな」 カリム「問題は、地上本部なんです」 クロノ「ゲイズ中将は予言そのものを信用しておられない。特別な対策はとらないそうだ」 カリム「異なる組織同士が協力し合うのは、難しいことです」 クロノ「協力の申請も内政干渉や強制介入という言葉に言い換えられれば、即座に、諍いの種になる」 はやて「ただでさえ、ミッド地上本部の武力や発言力の強さは問題視されてるしなぁ」 フェイト「だから、表立っての主力投入はできない、と」 クロノ「すまないなぁ。政治的な話は現場には関係なしとしたいんだが」 はやて「裏技気味でも、地上で自由に動ける部隊が必要やった。レリック事件だけで事がすめばよし、 大きな事態に繋がっていくようなら、最前線で事態の推移を見守って」 なのは「地上本部が本腰を入れ始めるか、本局と教会の主力投入まで、前線で頑張ると」 はやて「それが、六課の意義や」 なのフェイ「うん」 カリム「もちろん、皆さんに任務外のご迷惑をおかけしません」 フェイト「ああ、それは大丈夫です」 なのは「部隊員たちへの配慮は、八神二佐から確約を得てますし」 カリム「はい。改めて、聖王教会騎士団騎士、カリム・グラシアからお願いいたします。 華々しくもなく、危険も伴う任務ですが、協力を、していただけますか?」 なのは「非才の身ですが、全力にて」 フェイト「承ります」 フェイト『地上と海の平和と安全。この子達も含めた部隊の皆の安全と将来。 はやての立場となのはが飛ぶ空。全部守るのは大変だけど、私がしっかりしなきゃ。力を貸してね、バルデッシュ』 スバル「でも、ヴィヴィオって…この先、どうなるんでしょうか?」 なのは「ちゃんと受け入れてくれる家庭が見つかれば、それが一番なんだけど」 スバル「難しいですよね。やっぱり、普通と違うから」 なのは「そうだね。……見つかるまで、時間がかかると思うんだ。 まぁ、だから当面は私が面倒見てけばいいのかなって」 スバル「あっ」 なのは「エリオやキャロにとってのフェイト隊長みたいな、保護責任者って形にしとこうと思って」 スバル「いいですね!ヴィヴィオ、喜びますよ!」 なのは「う~ん…喜ぶかな?」 スバル「きっと!」 ヴィヴィオ「???」 なのは「ほら。やっぱりよく分からない」 スバル「えっと…なんていえば分かるのかな?う~んと。つまり、しばらくはなのはさんがヴィヴィオのママだよってこと」 ヴィヴィオ「ママ?」 スバル「え!?いや~その…」 なのは「いいよ、ママでも。ヴィヴィオの本当のママが見つかるまで、なのはさんがママの代わり。 ヴィヴィオは、それでもいい?」 ヴィヴィオ「……」 なのは「うん?」 ヴィヴィオ「ママ」 なのは「はい、ヴィヴィオ」 ヴィヴィオ「ふぇ……うわぁぁぁん~!!」 スバル「え!!ぇ……」 なのは「何で泣くの~。大丈夫だよ、ヴィヴィオ」 ヴェロッサ「ティアナだっけ?」 ティアナ「はいっ」 ヴェロッサ「君から見て、はやては、どう?」 ティアナ「それは…優秀な魔道師で、優れた指揮官だと…」 ヴェロッサ「うん、そっか。はやてとクロノ君、僕の義理の姉カリム。三人は、結構前からの友人同士でね。 その縁で僕も仲良くしてもらってるんだけど」 ティアナ「あ、はい。存じ上げています」 ヴェロッサ「古代ベルカ式魔法の継承者同士だし、何よりはやてはいい子だ。優しいしね」 ティアナ「はい」 ヴェロッサ「妹みたいなものだと思ってる。だから、色々と心配でね」 ティアナ「はい…」 ヴェロッサ「レアなスキルや強力な魔法、高い戦力。人を使える権限や権力。 そういう力を持つってことは、同時に孤独になっていくってことでもある。僕はそう思う」 ティアナ「はい」 ヴェロッサ「もちろん、必要とはされる。頼られもする。だけど、それは人間としてじゃない。 その人が持っている力そのものが必要とされてるだけ。ああ、もちろんこれは極論だよ。 実際は、そんなにデジタルじゃない」 ティアナ「あ、はい。分かります。強い力を持つ者には、そういった重圧や寂しさが付きまとう、と」 ヴェロッサ「そう、それ。コホン。まぁ、つまり、僕の言わんとしてることは、だね。 部隊長と前線隊員の間だと、色々難しいかもしれないけど、上司と部下ってだけじゃなく、 人間として、女の子同士として、接してあげてくれないかな?はやてだけじゃない。君の隊長たちにも」 ティアナ「了解しました。現場一同、心がけるよう努めます」 クロノ「部隊データを改めて確認したが、はやては身内と部下に恵まれてるな」 ヴェロッサ「だね。ティアナも、いい子だった。でも、罪の意識はなかなか消えないんだろうね。 はやては相変わらず、生き急ぎすぎてると思う」 クロノ「この件を無事にクリアすれば、はやての指揮官適性は立証される。闇の書事件についても、言える者は少なくなるさ」 ヴェロッサ「うん」 クロノ「なのはとフェイトがついているとはいえ、心配ではある。こっちでもフォローしてやりたいが」 ヴェロッサ「本局が表だって動いちゃまずいって言ったばかりじゃないか。僕に任せて。 査察官って立場は、秘密行動に向いてるしさ」 クロノ「すまないな。頼む」 ギンガ「現場検証とあわせて、改めて六課からデータを頂きました」 マリエル「この魔方陣状のテンプレート。使ってる動力反応。これまでのものと桁違いに高精度です」 ゲンヤ「間違いなさそうだな」 マリエル「はい。この子たち全員、最新技術で作り出された…戦闘機人です」 ゲンヤ「ふむ… ゲンヤ「やっぱりと言やぁ、やっぱりか。まだ何にも、終わっちゃいねぇんだなぁ」 フェイト「そう。なのはがママになってくれたんだ」 ヴィヴィオ「うん」 フェイト「でも実は、フェイトさんもちょっとだけヴィヴィオのママになったんだよ?」 ヴィヴィオ「ん?」 フェイト「後見人っていうのになったからね。ヴィヴィオとなのはママを見守る役目があるの」 ヴィヴィオ「……なのはママと、フェイトママ?」 なのは「うん」 フェイト「そう」 ヴィヴィオ「ママ」 なのフェイ「はぁ~い」 エリオ「それにしても、なのはさんとフェイトさんがママって…」 キャロ「ヴィヴィオ…ものすごい無敵な感じ…」 スバル「あはは。それなら二人だって、フェイトさんの被保護者で、なのはさんの教え子じゃない」 エリオ「えっと…それはそうなんですけど」 キャロ「えへへ」 ギンガ『あの時の事件は、まだ終わってない。…母さんを殺した、戦闘機人事件』 次回予告 ギンガ「真相に近づいていく事件」 フェイト「親子と姉妹と、ひと時の平和と…それぞれの絆」 ギンガ「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第15話」 フェイト「Sisters&Daughters」 フェイト&ギンガ「Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第25話【ファイナル・リミット】 なのは「出会いは偶然。初めは何も分らなかった。ただ、目の前で泣かれると私も何だか悲しくて。 行かないでって抱きつかれると、胸が切なくて。笑ってくれると嬉しくて。 上手く言葉にできないけど、きっと大切な子。守れなかった約束を、今度はきっと守るから。 だから待ってて。ママが絶対、助けるから!」 ヴィータ「なのはもう、玉座の間についてる頃だよな。はやても、外で戦いながら船が止まるのを待ってる」 「こいつをぶっ壊して、この船を止めるんだ!リミットブレイク、やれるよな?」 「上等だよ。うおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」 シャーリー「時限航行部隊の到着まで、後45分。巨大船の気道ポイント到達まで、後38分」 はやて「七分差」 シャーリー「主砲の照準はミッド首都に向けられています。七分あれば」 はやて「撃てるやろうね。防衛ライン現状維持!誰か指揮交代!今から私も突入する」 シャーリー「え!?」 はやて「軌道上になんて、上らせへん。地上に攻撃もさせへん!」 グリフィス「八神部隊長!」 アルト「割り込み失礼します!こちら、ロングアーチ03!」 はやて「アルト!?」 アルト「八神部隊長!後もうちょっとだけ待ってください!大事なお届けものを、今そちらに!」 なのは「ヴィヴィオ」 ヴィヴィオ「勝手に、呼ばないで!」 ヴィヴィオ「こんなの、効かない!」 クアットロ「あはははは、やっぱり~。陛下~、その悪魔が使ってるパワーアップ、どんどん使わせちゃって下さい~。 ブラスターとやらの正体は、術者が耐えうる限界を遙かに超えた自己ブースト。撃てば撃つほど、 守れば守るほど、術者もデバイスも命を削っていきます。うっふふ。優秀な前衛がいて、 後先考えない一撃必殺を撃てる状況なら、そりゃまぁおっかないスキルなんでしょうけど。 こんな状況では、役に立ちませんよね」 エリオ「キャロ、ルーを連れて上に」 キャロ「うん」 エリオ「地雷王たちは、僕たちが止める!!」 シグナム「同行を願います」 ゼスト「断る。ルーテシアを救いに戻り、スカリエッティを止めねばならん」 シグナム「スカリエッティと戦闘機人たちは既に逮捕。ルーテシア・アルピーノも、私の部下たちが保護するべく動いています」 ゼスト「そうか。ならば俺の成すべきことは、後一つだけか」 アギト「旦那!!何故!!」 ゼスト「じっとしていろ!!」 ゼスト「夢を描いて未来を見つめたはずが、いつの間にか、随分と道を違えてしまった。 本当に守りたいものを守る、ただそれだけのことの、なんと難しいことか」 ヴィータ「なんでだよ。なんで、とおらねぇ!こいつをぶっ壊さなきゃ、皆が困るんだ。 はやてのことも、なのはのことも!守れねぇんだ!こいつをぶちぬけなきゃ!意味ねぇんだ!!」 ヴィータ「駄目だ。守れなかった。はやて、みんな、ごめん!」 はやて「謝ることなんて、なんもあらへん」 ヴィータ「はやて、リイン」 リイン「はいです」 はやて「鉄槌の騎士ヴィータとグラーフアイゼンが、こんなになるまで頑張って。 それでも壊せへんもんなんて、この世のどこにも、あるわけないやんかっ」 シャッハ「通路封鎖?ロッサ!」 ヴェロッサ「こりゃ、自爆装置でも作動してそうな勢いだね」 フェイト「これは、一体っ」 スカリエッティ「ふふふ、クアットロが、この拠点の破棄を決意したようだ」 フェイト「止めさせて。このままじゃ、あなたも一緒に」 スカリエッティ「言ったろ。彼女の体内には、私のコピーがいる。こちらの私は用済みなのさ」 クアットロ「防御機構フル稼働。予備エンジン駆動。自動修復開始。ふふ、まだまだ。これは」 レイハー『ワールドエリアサーチ、成功。座標特定、距離算出』 なのは「見つけた」 クアットロ「エリアサーチ!!まさか、ずっと私を探してた?だ、だけどここは最深部。ここまで来られる人間なんて」 クアットロ「壁ぬき!?まさか、そんな馬鹿げたことが!?」 レイジングハート『通路の安全確認、ファイアリングロック解除します』 なのは「ブラスター3!!」 なのは「ディバイーーーン、バスターーー!!」 クアットロ「いや、いやああああ!!あ、あぁ、ドクターの夢が、わたしたちの、世界、が」 ラッド「ガジェット、完全停止。他の地点も同様です」 ゲンヤ「六課の連中がうまいことやったか!」 なのは「ヴィヴィオ?ヴィヴィオ!」 ヴィヴィオ「なのは、ママ。駄目!逃げてぇ!!」 ヴィヴィオ「駄目なの。ヴィヴィオ、もう、帰れないの」 なのは「っ!」 ゆりかご『駆動路破損、管制者不在。聖王陛下、戦意喪失。これより、自動防衛モードに入ります。 艦載機、全機出動。艦内の異物を、すべて排除してください』 はやて「いくよ、リイン!」 リィン「撃ち抜いて、進みます!」 なのは「ヴィヴィオ、今助けるから!」 ヴィヴィオ「駄目なの!止められない!」 なのは「駄目じゃない!!!」 ヴィヴォオ「もう、来ないで」 なのは「うっ」 ヴィヴィオ「分かったの、私。もうずっと昔の人のコピーで、なのはマ、なのはさんも、フェイトさんも、本当のママじゃ、 ないんだよね?この船を飛ばすための、ただの鍵で、玉座を守る、生きてる兵器」 なのは「違うよ」 ヴィヴィオ「本当のママなんて、元からいないの。守ってくれて、魔法のデータ収集をさせてくれる人を、探してただけ」 なのは「違うよ!」 ヴィヴィオ「違わないよ!しいのも、痛いのも、全部偽物の、作りもの。私は、この世界にいちゃいけない子なんだよ!」 なのは「違うよ。生まれ方は違っても、今のヴィヴィオは、そのやって泣いてるヴィヴィオは、偽物でも作りものでもない。 甘えん坊ですぐ泣くのも、転んでも一人じゃ起きられないのも、ピーマン、嫌いなのも。私が寂しい時に、 いい子ってしてくれるのも、私の大事なヴィヴィオだよ」 なのは「私が、ヴィヴィオの本当のママじゃないけど、これから、本当のママになっていけるように努力する。 だから!いちゃいけない子だなんて、言わないで!本当の気持ち、ママに教えて」 ヴィヴィオ「私は、私は!なのはママのことは、大好き。ママとずっと、一緒にいたい。ママ?助けて!」 なのは「助けるよ。いつだって、どんなときだって!!」 なのは「ヴィヴィオ、ちょっとだけ、痛いの我慢できる?」 ヴィヴィオ「うん」 なのは「防御を抜いて、魔力ダメージでノックダウン。いけるね、レイジングハート!」 レイジングハート『いけます』 なのは「全力、全開!!スターライトーー!ブレイカーーー!!!」 なのは「うっ、う、ヴィヴィオ?ヴィヴィオ!」 ヴィヴィオ「来ないで」「一人で、立てるよ。うっ、ぐ。強くなるって、約束したから」 ルキノ「巨大船、船速低下!上昇速度、激減!これなら、艦隊の到着のほうが速いです!七分差が埋まります!」 ゆりかご『聖王陛下、反応ロスト。システムダウン』 はやて「なのはちゃん!」 なのは「はやてちゃん」 ゆりかご『艦内復旧のため、全ての魔力リンクをキャンセルします。艦内の乗員は、休眠モードに入って下さい』 ゼスト「俺の知る限りの事件の真相は、この中に納めてある」 シグナム「お預かりします」 ゼスト「アギトとルーテシアのこと、頼めるか?巡り合うべき相手に、巡り合えずにいた、不幸な子供だ」 アギト「旦那!!」 ゼスト「アギト、おまえやルーテシアと過ごした日々。存外、悪くなかった。いい空だな」 シグナム「はい」 ゼスト「俺やレジアスが守りたかった世界。おまえたちは、間違えずに進んでくれ」 アギト「旦那~!!」 そして、ティアナとスバルが合流。ギンガ無事のようで何よりです。 お、シャマルだ。犬は? ヴァイス「船の上昇は止められたみてぇだが、あの中じゃまだ、戦いが続いてんだ」 シャマル「突入したなのはちゃんたちと連絡がつかなくなってるの」 スバティア「え!?」 ヴァイス「インドアでの脱出支援と救助任務、陸戦やの仕事場だぜ!」 スバティア「はい!」 次回予告 なのは「事件が終わりを告げる時」 スバル「そして、機動六課がその役目を終える時」 なのは「離れ離れになっても、消えないもの、忘れないもの」 スバル「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS最終話」 なのは「約束の空へ」 なのは・スバル「Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第22話【Pain to Pain】 はやて「ミッドチルダの空に舞い上がった巨大船、聖王のゆりかご。 軌道上までの上昇を許せばミッド地上の全てが人質。訪れたのは未曽有の危機。 六課メンバーも総員出動。スカリエッティのアジトへと向かったフェイト隊長。 地上での戦闘機人の対応に向かうフォワード隊。ゆりかご内部へと突入したスターズの隊長二名。 タイムリミットは、後二時間と、少し」 ディエチ「この作戦、あまり気が進まない」 クアットロ「あ~ら?どうして~?」 ディエチ「こんな小さな子供を使って、こんな大きな船を動かして、そこまでしないといけないことなのかな? 技術者の復讐とかそんなのって」 クアットロ「あ~あれ。あんなのドクターの口先三寸。ただのデタラメよ?」 ディエチ「そうなの?」 クアットロ「ドクターの目標は初めから一つだけ。生命操作技術の完全なる完成。そして、それができる空間作り。 このゆりかごはそのための船であり、実現のための力。ま、今回の件で軽く何千人かが死ぬでしょうけど、 百年経たずに帳尻が合うわよ。ドクターの研究はぁ、人々を救える力だもの~」 ディエチ「……」 クアットロ「どうしたの?ディエチちゃん。お姉さまやドクターの言うこと、信じられなくなっちゃったぁ?」 ディエチ「そうじゃないよ。そうじゃないけど。ただ、こんなに弱くてちっちゃい命が、 それでも生きて動いてるのを見ちゃうと、この子達は別に関係ないんじゃないかって」 クアットロ「姿を見る前なら平然とトリガーをひけたのに、ねぇ?」 ディエチ「はぁ、ごめん。気の迷いだ。忘れて」 クアットロ「そぉ?」 ディエチ「命令された任務はちゃんとやる。そうしないと、地上のお姉や妹たちも面倒なことになるしね」 クアットロ『お馬鹿なディエチちゃん。あなたもチンクやセインみたいなつまんない子なのね。 うふふふふ。なんにもできない無力な命なんて、その辺の虫とおんなじじゃない。 いくら殺しても勝手に生まれてくる。それを弄んだり蹂躙したり、 籠に閉じ込めてもがいてるのを眺めるのって、こーんなに楽しいのに!ねぇ?』 ラグナ「あのね、あの時の。あの事故の後から、お兄ちゃんと私、何だか上手く話せなくなっちゃったけど。 昔みたいに戻れたらって。左目もね、傷、もう消えたでしょ?眼帯ももうしなくてよくなるって…」 ラグナ「あの!お兄ちゃんが元気になったら、私たちまた昔みたいに話せるかな!?」 ヴァイス「なんともまぁ、情けない話でね。てめぇの失敗から逃げて、責任から逃げて、未だに向き合えてねぇから、 またしくじって、この様だ。何にもふっきれてねぇから、おれぁまだラグナの目をまとも見れねぇ。 あいつを、ストームレイダーを手にとれねぇっ」 ザフィーラ「どう生きるかどう戦うか、選ぶのはおまえだ。おまえが目を覚ますまで、 見守ってやってくれとアルトたちに頼まれていたが、その役目ももう済んだ」 ヴァイス「旦那!あんた、そんな身体でどこへ?」 ザフィーラ「やらねばならぬことがある」 ルーテシア「ドクターは私の探し物、レリックの11番…それを探す手伝いをしてくれる。 だから、ドクターのお願いを聞いてあげる」 キャロ「そんな、そんなことのために」 ルーテシア「そんなこと。あなたにとってはそんなことでも、私にとっては大事なこと」 キャロ「違う違う!探し物のことじゃなくて」 ルーテシア「ゼストももうすぐいなくなっちゃう。アギトもきっと、どこかへ行っちゃう。 でも、このお祭が終わればドクターやウーノたち皆で11番を探してくれる。 そしたら母さんが帰ってくる。そしたら私は、不幸じゃなくなるかもしれない」 キャロ「違う!それ違うよ!」 ルーテシア「あなたと話すの、嫌い」 キャロ「違うんだよ。幸せになりたいなら、自分がどんなに不幸で悲しくても、 人を傷つけたり不幸にしたりしちゃ駄目だよ!そんなことしたら、欲しいものも幸せも、 何も見つからなくなっちゃうよ。 あたし!アルザスの竜召喚師!管理局の機動六課の魔道師!キャロ・ル・ルシエ!」 エリオ「同じく、エリオ・モンディアルと飛竜フリードリヒ!」 キャロ「話を聞かせて!レリック探しも!あなたのお母さん探しも!あたし達が、機動六課の皆が手伝うから! あなたの名前は…」 クアットロ「戦いの最中、敵の言うことに耳を貸しちゃいけません。邪魔なものが出てきたらぶっち殺してまかり通る。 それがあたしたちの力の使い道。ルーお嬢様にはこの後、市街地ライフライン停止ですとか、 防衛拠点のぶっ潰しですとか、色々お願いしたいお仕事もありますし~」 ルーテシア「クアットロ、でも、」 クアットロ「あ~、迷っちゃってますね~。無理もないです。純粋無垢なルーテシアお嬢様にそこのは毒なんですね。 ルーお嬢様が迷ったりしないようにしてあげま~す。ドクターが仕込んでくれたコンシュテレーション・コンソール で誰の言うことも聞く耳を持たない無敵のハートをプレゼント!」 フェイト『AMFが重い。早くこの二人を倒して先に進まなきゃいけないのに。 だけど、ソニックもライオットも使えない。あれを使ったら、もう後がなくなる。 スカリエッティまでたどり着けなくなったら最悪だし、逮捕できても他のみんなの救援や援護に回れなくなる』 スカリエッティ「いやぁ~、ごきげんよう。フェイト・テスタロッサ執務官」 フェイト「スカリエッティ!」 スカリエッティ「私の作品と戦っているFの遺産と竜召喚師、聞こえてるかい?」 エリオ・キャロ「!」 スカリエッティ「我々の楽しい祭の序章はいまやクライマックスだ」 フェイト「なにが、何が楽しい祭だ!今も地上を混乱させてる重犯罪者が」 スカリエッティ「重犯罪?人造魔道師や戦闘機人計画のことかい?それとも、私がその根幹を設計し、 君の母君プレシア・テスタロッサが完成させたプロジャクトFのことかい?」 フェイト「全部だ」 スカリエッティ「いつの世も革新的な人間は虐げられるものだよね」 フェイト「そんな傲慢で、人の命や運命を弄んで」 スカリエッティ「貴重な材料を無差別に破壊したり、必要もなく殺したりはしていないさ。 尊い実験材料に変えてあげたのだよ。価値のない、無駄な命をね」 スカリエッティ「普段は冷静かつ温厚でも、怒りと悲しみにはすぐに我を見失う。君のその性格は、まさに母親ゆずりだよ。 フェイト・テスタロッサ」 ゼスト「シグナムと言ったか、あれは良い騎士だな」 アギト「え?」 ゼスト「あの剣才に炎熱能力。おまえが言っていた理想のロードにちょうど適合するな」 アギト「な、なんだよそれ!」 ゼスト「あの太刀筋は紛れもなく真正の古きベルカの騎士。おまえと同じように、どこかで保存されて眠ってでもいたか」 アギト「違うよ!なんでそんなやつが管理局にいんだよ!」 ゼスト「魔力光の色までおまえと適合する。だとするなら、あるいは」 アギト「やめてくれよ!敵だぞあいつは!頼むよ、あたしのことなんて考えないでさ、自分のために全力で頑張ってよ」 ゼスト「ああ」 シャッハ「遺伝子データの照合でヴィヴィオの元となった人物の出身年代が判明しました。 約三百年前、聖王時代の、古代のベルカの人物です。ヴィヴィオのママは、その当時の人物でしょうから」 なのは「もう、この世にはいないってことですね。 ただ、ヴィヴィオはママって言葉を自分に特別優しくしてくれる人のことだと思ってるみたいですし」 シャッハ「でも、本当に良く懐かれています。このままご自分の娘さんに?」 なのは「受け入れ先は探してます。あの子を必要としてくれて、受け入れてくれる…温かい家庭を」 シャッハ「あの子は嫌がりますでしょうに」 なのは「幸せにしてあげられる自信がありません」 シャッハ「どうして?」 なのは「私は、いつも自分のことばっかりで、優しい母親になれる資格も、たぶん、ありません。 それになにより、私は空の人間ですから」 シャッハ「縁起でもない!」 なのは「可能性の話です。一度は落ちてますしね」 シャッハ「ですが」 ヴィヴィオ「ママ」 なのは「ん?ヴィヴィオ、どうしたの?」 ヴィヴィオ「ママ、しょんぼりしてたから」 なのは「あはは、ほんと?」 ヴィヴィオ「うん。ママ、いい子」 なのは「うん。ヴィヴィオは優しいね。平気だよ。ヴィヴィオが元気で笑顔でいてくれたら、 なのはママもいつだって笑顔で元気だから」 なのは「いちいち相手してられない」 ディエチ「駄目だクアットロ。手がつけられない」 クアットロ「まぁ。予想の範疇よ。あの人の終幕はここ、玉座の間だから。どこも思ったよりは粘ってるけど、 ま、時間の問題ね。私たちはゆっくり、見てればいいわ」 次回予告 ティアナ「逃げることのできない、自分だけの戦い」 スバル「自分が憧れた、本当に欲しかった強さ」 ティアナ「勝利を掴むのは、いつだって踏む出す勇気」 スバル「次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第23話」 ティアナ「Stars Strike」 スバル「思いを込めて」 スバティ「Take off! 」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第16話【その日、機動六課(前編)】 スバル「戦闘機人戦以降、緊急出動は何故だか全然無くなっちゃいました。 六課に出向してきたギン姉と一緒に私たちは、訓練、訓練、また訓練の日々。 ヴィヴィオも元気に笑うようになって、なのはさんも、何だか嬉しそうで。 フォワードチームも副隊長たちも、皆凄く元気。何か、どんな事件が来ても絶対無敵! な、気がするんだ。だから父さん。私たちは大丈夫ですよ。じゃあ、またメールするね。スバルより」 はやて「明日14時の開会に備えて、現場の警備はもう始まってる。 なのは隊長と、ヴィータ副隊長、リイン曹長とフォワード四名はこれから出発。ナイトシフトで警備開始。 私とフェイト隊長、シグナム副隊長は…明日の早朝に中央入りする。それまでの間、よろしくな!」 「はい!」 なのは「あれ?ヴィヴィオ。どうしたの?ここは危ないよ?」 アイナ「ごめんなさいね、なのは隊長。どうしてもママのお見送りをするんだって」 なのは「ん~。駄目だよ、ヴィヴィオ。アイナさんに我侭言っちゃ」 ヴィヴィオ「ごめんなさい」 フェイト「なのは、夜勤でお出かけは初めてだから、不安なんだよきっと」 なのは「あ~、そっかぁ。なのはママ、今夜は外でお泊りだけど、明日の夜にはちゃんと帰ってくるから」 ヴィヴィオ「絶対?」 なのは「絶対に絶対」 ヴィヴィオ「う?」 なのは「良い子で待ってたら、ヴィヴィオの好きなキャラメルミルク作ってあげるから。ママと約束ね」 ヴィヴィオ「うん!」 スバル「それにしても、ヴィヴィオ。ほんとに懐いちゃってますね~」 ティアナ「全く」 なのは「そうだね。結構厳しく接してるつもりなんだけどなぁ~」 キャロ「きっと分かるんですよ。なのはさんが優しいって」 なのは「あははは…」 リィン「もういっそ、本当になのはさんの子供にしちゃうとか!」 なのは「受け入れてくれる家庭探しはまだまだ続けるよ。良い受け入れ先が見つかって、 ヴィヴィオがそこに行くことを納得してくれれば」 エリオ「納得しない気が…」 キャロ「うん」 なのは「え~!」 スバル・ティアナ・エリオ・キャロ「うん、うん」 なのは「あぁ…そりゃ、ずっと一緒にいられたら嬉しいけど、本当に良い行き先が見つかったら、ちゃんと説得するよ? 良い子だもん。幸せになって欲しいから」 なのは「ぁ…まぁ!えーと。そんな家庭が見つかるまでは、私が責任もって守ってくよ。それは、絶対に絶対」 スバル「ですね!」 キャロ・エリオ「はい!」 六課の待舎にいるフェイトのところへリンディから連絡 ヴィヴィオ「リンディママはフェイトママのママ」 フェイト「うん」 ヴィヴィオ「こっちのママも、フェイトママのママ…」 フェイト「そうだよ。テスタロッサのお家の、プレシア母さんとアリシアお姉ちゃん。 ハラオウンのお家のリンディ母さんとクロノお兄ちゃんたち。プレシア母さんが私に命をくれて、 リンディ母さんが今も私を育ててくれてるの」 ヴィヴィオ「う~ん?」 フェイト「うっふふふふ。ごめん、難しかったね。どっちの母さんもフェイトママにとっては母さんなんだよってこと」 ヴィヴィオ「ヴィヴィオといっしょ?」 フェイト「うん。一緒」 ヴィヴィオ「へへっ」 ティアナ「実は…失礼かとは思ったんですが。ヴァイス陸曹のこと、ちょっと調べちゃいました」 ヴァイス「んあ?」 ティアナ「数年前まで、エース級の魔道師だったって」 ヴァイス「なんだそりゃ。エースなもんかい。俺の魔力値なんざ、おまえの半分以下だっつうの」 ティアナ「それでも、アウトレンジショットの達人で、優秀な狙撃手だったって」 ヴァイス「はぁ。…昔はどうあれ、今の俺は六課のヘリパイロットだ。おまえが聞いて参考になる話なんぞねぇぞ」 ティアナ「……」 ヴァイス「っぁ。だいたいおめーは、よけいなこと考えてる場合か?ぼけっとしてっと、またミスショットで泣くぞ、バカタレが」 ティアナ「すみませんでした」 ヴァイス「昔の話さ、そうだろ?ストームレイダー」 ストームレイダー「I think so.」 なのは「内部警備の時、デバイスは持ち込めないそうだから、スバル。レイジングハートのこと、お願いしていい?」 スバル「ぇ、あ、はい!」 なのは「前線の皆で、フェイト隊長たちからも預かっておいてね」 スバル「はい!」 アナウンサー「本局や各世界の代表によるミッドチルダ地上管理局の運営に関する意見交換が目的のこの会。 今回は特に、かねてから議論が絶えない、地上防衛用の迎撃兵器、 アインヘリアルの運用についての問題が話し合われると思われます。 ヴィータ『それにしても、だ。いまいち分からねぇ。予言通りに事が起こるとして、内部のクーデターって線は薄いんだろ?』 なのは『アコース査察官が調査してくれた範囲ではね…』 ヴィータ『そうすっと、外部からのテロだ。だとしたら、目的はなんだよ』 なのは『う~ん』 ヴィータ『犯人は例のレリック集めてる連中。スカリエッティ一味だっけか?』 なのは『うん』 ヴィータ『やつらだとしたら、更に目的が分からねぇ。局を襲って何の得がある』 なのは『兵器開発者なら、自分の兵器の威力証明…かな。管理局の本部を、 壊滅させられる兵器や戦力を用意できるって証明できれば、欲しがる人はいくらでもいるだろうし』 ヴィータ『威力証明なら、他にいくらでもできる場所がある。リスクが高すぎるだろ』 なのは『…だよね』 ヴィータ『どうも読めねぇ』 なのは『まぁ、あんまり考えてもしょうがないよ。…信頼できる上司が命令をくれる。私たちは、その通りに動こう』 ヴィータ『そうだな』 ウーノ「楽しそうですね」 スカリ「ああ…楽しいさ。この手で世界の歴史を変える瞬間に、研究者として、技術者として、 心が沸き立つじゃあないか。そうだろ?ウーノ。「我々のスポンサー氏にとくと見せてやろう。 我らの思いと、研究と開発の成果をな。さぁ、始めよう!」 ウーノ「はい」 レジアス「会の中止はせんぞ。迅速に賊を捕らえよ」 局員「はっ!」 レジアス「地上本部の防衛は鉄壁だ。進入できるものなどおらん」 クアットロ「別に~。中まで進入する必要はな~いもん。囲んで無力化してしまえば」 はやて「閉じ込められたか!」 シグナム「AMF濃度が高い。魔力が結合できなくなっています」 はやて「通信も通らへん。……やられた!」 シャーリー「外からの攻撃はひとまず止まってますが、中の状況は不明です!」 グリフィス「……っ」 スバル「副隊長!私たちが中に入ります!なのはさんたちを、助けにいかないと!」 フォワード「うん」 ヴィータ「……っ」 ヴィータ「リイン!ユニゾン、行くぞ!」 リイン「はいです!」 なのは「会議室や非常口へ道は、完全に隔壁ロックされてるね。中とも連絡がつかない」 フェイト「エレベーターも動かないし、外への通信も繋がらない」 なのは「とにかく、ここでじっとしてるわけにはいかない。ちょっと荒技になるけど… フェイトちゃん、付き合ってくれる?」 フェイト「当然」 フェイト「こんなの、陸士訓練校以来だけど、色んな訓練やっとくもんだね」 なのは「だね!緊急時の移動ルートはしっかり指示してある。目標合流地点は地下通路、ロータリーホール!」 フェイト「うん!」 リイン「こちら、管理局。あなたの飛行許可と個人識別票が確認できません」 アギト「ん?この声…」 リイン「ただちに停止してください。それ以上進めば、迎撃に入ります!」 リイン「やっぱり!融合型!」 ヴィータ「あたしたちと同じか…。管理局機動六課!スターズ分隊副隊長!ヴィータだ!」 ゼスト「……ゼスト」 ウェンディ「ノーヴェ。作業内容忘れてないっすか?」 ノーヴェ「うるせぇよ。忘れてねぇ」 ウェンディ「捕獲対象三名。全部生かしたまま持って帰るんすよ?」 ノーヴェ「旧式とはいえ、タイプゼロがこれくらいで潰れるかよ」 スバル「戦闘…機人…」 ルーテシア「こっちはもういいね。次にいくよ」 ウーノ「はい、お嬢様。未確認のレリックと聖王の器が保管されていると思われる場所」 ルーテシア「機動六課」 次回予告 スバル「守らなきゃいけなかったもの」 キャロ「壊されてゆくもの。消えてしまうもの。次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第17話」 スバル「その日、機動六課(後編)」 スバル・キャロ「Take off!」
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魔法少女リリカルなのはStrikerS 第21話【決戦】 ヴィータ「闇の書の守護騎士。あたしたちはたぶん、レリックや空へ上がったゆりかごと同じような、 ただの兵器だったんだと思う。はやてが、あたし達に生きる意味をくれて、 罪を償いながら一緒に過ごしてきて、いつの間にか10年、大切なものはずいぶん増えちまった。 はやてと仲間たちと、教え子たちと。守らなきゃならねぇもんがある。だから、戦うんだ!」 ユーノ「聖王のゆりかごのデータ、さすがにかなり少ないけど、発掘は無事完了。今送るよ」 クロノ「ああ。こちらから艦隊と前線全てに送信する」 リンディ「あの船の危険度は?」 ユーノ「極めて高いです。先史時代の古代ベルカですらすでにロストロギア扱いだった古代兵器。失われた世界、アルハザードからの流出物とも…」 クロノ「…アルハザード」 リンディ「我が家にとっては、あまり思い出したくない名前だけど」 ユーノ「その真偽はともかくとして、最大の危険は軌道上に到達されること。軌道上―二つの月の魔力を受けられる位置を 取ることで、極めて高い防御性能の発揮と地表への精密狙撃や魔力爆撃が可能となるっていうのは、 教会の伝承にあるとおりだけど。こっちの調査では、次元跳躍攻撃や次元空間での戦闘すら可能とある」 クロノ・リンディ「!」 ユーノ「その性能が完全に発揮されれば、時限航行隊の艦隊とも正面から渡りあえるかもしれない」 リンディ「軌道上に上がる前に、止めないといけないのね」 クロノ「対抗策は!?」 ユーノ「鍵となる聖王がそれを命じるか本体内部の駆動炉を止めることができれば」 クロノ「鍵の聖王、ヴィヴィオがスカリエッティの戦闘機人に操作されてる可能性が高い」 リンディ「スカリエッティの逮捕でも、止まる可能性はあるのね」 アルフ「お母さん、クロノ。スカリエッティの逮捕はフェイトがやってくれるよ」 リンディ「アルフ」 アルフ「フェイトがずっと頑張って、今まで追いかけてきたんだ。きっと捕まえてくれる」 ゆりかごのほうでは、はやてを中心に航空魔道師たちが必死にガジェットと応戦中。 はやて『それにしても、大きい。外からやと、魔道師が何人集まろうとどうにもなれへんなぁ』 「ミッド地上の航空魔道師隊。勇気と力の見せ所やで!」 魔道師一同「はいっ!!」 魔道師『高町一尉!奥へと進めそうな突入口が見つかりました!突入隊20名が先行しています!』 なのは「はやてちゃん!」 はやて「外周警戒はあたしが引き受ける!なのはちゃん、ヴィータ。いってくれるか?」 ヴィータ「おう」 なのは「了解」 ヴィータ「AMF!?」 なのは「内部空間、全部に?」 魔道師『別働隊、通路確認。危険物の順次封印を行います』 フェイト「了解!各突入ルートはアコース査察官の指示通りに」 魔道師『はい!』 フェイト「ありがとうございます、シスターシャッハ。お二人の調査のおかげで迷わず進めます」 シャッハ「探査はロッサの専門です。この子達が、頑張ってくれました。このまま奥へ!スカリエッティの居場所まで!」 フェイト「はい」 ティアナ「確認するわよ。あたしたちはミッド中央、市街地方面。敵戦力の迎撃ラインに参加する。 地上部隊と協力して向こうの厄介な戦力、召喚師や戦闘機人たちを最初に叩いて止めるのが、あたし達の仕事」 スバル「他の隊の魔道師たちはAMFや戦闘機人戦の経験がほとんどない。 だからあたしたちがトップでぶつかって、とにかく向こうの戦力を削る!」 キャロ「後は、迎撃ラインが止めてくれる、というわけですね」 ティアナ「そう」 エリオ「でも、何だか。何だかちょっとだけ、エースな気分ですね!」 ティアナ「そうね」 キャロ「ガジェットも戦闘機人も、迎撃ラインを突破されたら、市街地や地上本部までは一直線です」 スバル「市民の、安全と財産を守るのがお仕事の管理局員としては、絶対!行かせるわけにはいかないよね」 ティアナ「後は、ギンガさんが出てきたら」 エリオ「優先的に対処」 キャロ「安全無事に確保」 スバル「うん」 ティアナ「よっし、行くわよ!」 ティアナ『こっちは結界の中。ライトニングもスバルも分断距離と戦力負担はかなり大きい。 背中を見せたら、その瞬間で終わる!』 『ライトニング、スバル!作戦、ちょっと変更。目の前の相手、無理して一人で倒す必要はないわ。 足止めして削りながら、それぞれに対処。それでも充分、市街地と中央本部は守れる』 ノーヴェ「ばっかじゃねぇの!そんなに時間かかんねぇよ!」 ウェンディ「あんたは捕獲対象じゃねぇっすから。殺しても怒られねぇっすからね~」 ティアナ『念話が聞かれてる?』『通信は以上!全員、自分の戦いに集中!!』 シャッハ「これは、人体実験の素体?」 フェイト「だと思います。人の命をもてあそび、ただの実験材料として扱う。あの男がしてきたのは、こういう研究なんです」 シャッハ「一秒でも早く、止めなくてはなりませんね」 フェイト「はい」 フェイト「シスター!」 シャッハ「フェイト執務官。こちらは無事です、大丈夫。戦闘機人を一機、捕捉しました。 この子を確保しだい、すぐにそちらへ合流します」 セイン「……」 フェイト「了解しました」 トーレ「フェイトお嬢様」 フェイト「っ…」 トーレ「こちらにいらしたのは帰還ですか?それとも、反逆ですか?」 フェイト「どっちも違う。犯罪者の逮捕、それだけだ」 なのは「ヴィータちゃん。あんまり飛ばしすぎる」 ヴィータ「はぁ、はぁ、うるせぇよ。センターや後衛の魔力温存も、前衛の仕事のうちなんだよ」 なのは「うん」 管理局員「突入隊、機動六課スターズ分隊へ」 なのは「はい!」 管理局員「駆動炉と玉座の間、詳細ルートが判明しました」 ヴィータ「っ…」 なのは「真逆方向?」 ヴィータ「突入隊のメンバーはまだそろわねぇか?」 管理局員「各地から緊急徴兵していますが、後、40分は」 ヴィータ「仕方ねぇ。スターズ01とスターズ02、別行動で行く」 管理局員「了解しました。急いで応援をそろえます」 なのは「ヴィータちゃん!?」 ヴィータ「駆動炉と玉座のヴィヴィオ。かたっぽとめただけで止まるかもしれねぇし、 かたっぽとめただけじゃ止まらねぇかもしれねぇんだ。こうしてる間にも、外は危なくなってる」 なのは「でも、ヴィータちゃん。ここまでの消耗がっ」 ヴィータ「だからあたしが駆動炉に回る。おまえはさっさとヴィヴィオを助けて来い」 なのは「でも!」 ヴィータ「あたしとアイゼンの一番の得意分野、知ってんだろ? 破壊と粉砕。鉄槌の騎士ヴィータと鉄の伯爵グラーフアイゼン。砕けねぇものなぞ、この世にねぇ。 一瞬でぶっ壊しておまえの援護に行ってやる。さっさと上昇を止めて、表のはやてに合流だ」 なのは「うん。気をつけて!絶対、すぐに合流だよ!?」 ヴィータ「あったりめーだ!」 そしてティアナのほうは一人にナンバーズ二人で悪戦苦闘。 幻影を作るも看破され、ノーヴェに攻撃をもらってしまう。 ティアナ『こんな狭いところで二人相手じゃ、持ちこたえるのが精一杯。 結界破壊スタッフが来るまで、なんとしてでも生き延びなきゃ!』 ウェンディ「ディード!あんたも?」 ディード「オットーの指示。あの幻術使いは確実に仕留めておかないと、面倒だって」 キャロ「あなたはどうして?何でこんなことするの!?」 ルーテシア「…」 エリオ「こんなところで!こんな戦いをする理由はなんなんだ!?」 キャロ「目的があるなら教えて!悪いことじゃないなら、私達、手伝えるかもしれないんだよ!?」 ルーテシア「っ…」 ゼスト「局の騎士か?」 シグナム「本局機動六課、シグナム二尉です。前所属は首都防衛隊。あなたの後輩ということになります」 ゼスト「そうか…」 シグナム「中央本部を、壊しにでも行かれるのですか?」 ゼスト「古い友人に、レジアスに会いにゆくだけだ」 シグナム「それは、復讐のために?」 ゼスト「言葉で語れるものではない。道を、あけてもらおう」 シグナム「言葉にしてもらわねば、譲れる道も譲れません!」 アギト「グダグダ語るなんてな!騎士のやるこっちゃねぇんだよ!」 リイン「騎士とか!そうでないとか!お話をしないで意地をはるから戦うことになっちゃうですよ!」 アギト「うるせぇバッテンチビ!剣精アギト、大儀と友人ゼストがために!この手の炎で!押して参る!」 リィン「祝福の風、リィンフォースツヴァイ。管理局の一員として、あなた方を止めさせて貰います!!」 スバル『ギン姉に怪我させちゃうから、振動はさいは使えない。狙うのは、打撃や破壊じゃなくて、 魔力ダメージでのノックアウト。ギン姉と、本気の勝負なんて生まれて初めてだけど』 「私が絶対!助けるから!」 ヴィータ「ここまでくりゃ、もうちょっとだ。カートリッジもまだある。大丈夫。楽勝だ」 「あんとき、なのはを落としたのは、てめーらの同類か!ざけんなよ。一機残らず、ぶっ壊してやるうぅぅ!」 次回予告 なのは「続く戦い、傷ついてゆく隊員たち。立ち向かう痛みと立ち向かえない痛み。 消せない過去とそれぞれの傷跡。次回、魔法少女リリカルなのはStrikerS第22話、Pain to Pain、Take off!」